第22回(令和1年)問題46
問題46 面接場面におけるコミュニケーションの技術について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 波長合わせとは、相談援助者が、自らの態度、言葉遣い、質問の形式等をクライエントの反応に合わせて修正していくことである。
2 イラストや手話、ビデオ、写真、文字盤など多様な表現方法を利用することは、クライエントを混乱させるので、避けるべきである。
3 予備的共感とは、事前情報をもとに、クライエントの立場に立った共感的な姿勢を準備しておくことである。
4 クローズドクエスチョンは、相談援助者の意図を含むことによってクライエントの答えを誘導してしまうので、使用しない。
5 「励まし、明確化、要約」といった技術を活用して、クライエントと相談援助者がともにクライエントのかかえる問題を明確にしていく必要がある。
回答
1 3 5
解説
1 波長合わせとは、相談援助者が、自らの態度、言葉遣い、質問の形式等をクライエントの反応に合わせて修正していくことである。
→○
設問の通りである。
2 イラストや手話、ビデオ、写真、文字盤など多様な表現方法を利用することは、クライエントを混乱させるので、避けるべきである。
→✖️
クライエントのコミュニケーション能力に合わせ様々な手法を利用する。
3 予備的共感とは、事前情報をもとに、クライエントの立場に立った共感的な姿勢を準備しておくことである。
→○
設問の通りである。
4 クローズドクエスチョンは、相談援助者の意図を含むことによってクライエントの答えを誘導してしまうので、使用しない。
→✖️
クライエントの発語能力等や状況に応じて用いる。
5 「励まし、明確化、要約」といった技術を活用して、クライエントと相談援助者がともにクライエントのかかえる問題を明確にしていく必要がある。
→○
設問の通りである。
第22回(令和1年)問題45
問題45 介護保険施設の施設サービス費における栄養マネジメント加算について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 常勤の管理栄養士を1名以上配置しなければならない。
2 栄養スクリーニングを踏まえ、入所者ごとの解決すべき問題を把握することを、栄養アセスメントという。
3 栄養アセスメントを踏まえ、管理栄養士の管理のもと、栄養ケア計画を作成する。
4 低栄養状態のリスクが低い者については、おおむね6月ごとに栄養状態のモニタリングを行う。
5 管理栄養士は、関連職種と共同して食事摂取状況や食事に関するインシデント・アクシデントの事例等の把握を行う。
回答
1 2 5
解説
1 常勤の管理栄養士を1名以上配置しなければならない。
→○
設問の通りでる。
2 栄養スクリーニングを踏まえ、入所者ごとの解決すべき問題を把握することを、栄養アセスメントという。
→○
設問の通りである。
3 栄養アセスメントを踏まえ、管理栄養士の管理のもと、栄養ケア計画を作成する。
→✖️
管理栄養士の管理のもとでなく、専門職が共同して作成する。
4 低栄養状態のリスクが低い者については、おおむね6月ごとに栄養状態のモニタリングを行う。
→✖️
おおむね6ヶ月ではなく3ヶ月である。
5 管理栄養士は、関連職種と共同して食事摂取状況や食事に関するインシデント・アクシデントの事例等の把握を行う。
→○
設問の通りである。
第22回(令和1年)問題44
問題44 介護保険施設について正しいものはどれか。2つ選べ。
1 施設サービスの提供により事故が発生した場合には、速やかに市町村、家族等に連絡するとともに、必要な措置を講じなければならない。
2 介護医療院に空きがあれば、要支援の者であっても、施設サービスを受けることができる。
3 介護医療院には、介護支援専門員をおかなくてよい。
4 介護老人保健施設における緊急時施設療養費は、緊急その他やむを得ない事情により行われる医療行為について算定できる。
5 介護老人保健施設では、医師が配置されているため、感染症又は食中毒の予防及びまん延防止のための委員会は開催しなくてよい。
回答
1 4
解説
1 施設サービスの提供により事故が発生した場合には、速やかに市町村、家族等に連絡するとともに、必要な措置を講じなければならない。
→○
設問の通りである。
2 介護医療院に空きがあれば、要支援の者であっても、施設サービスを受けることができる。
→✖️
要介護の人のみで要支援者の利用はできない。
3 介護医療院には、介護支援専門員をおかなくてよい。
→✖️
利用者100人に対して常勤1人を配置しなくてはならない。
4 介護老人保健施設における緊急時施設療養費は、緊急その他やむを得ない事情により行われる医療行為について算定できる。
→○
設問の通りである。
5 介護老人保健施設では、医師が配置されているため、感染症又は食中毒の予防及びまん延防止のための委員会は開催しなくてよい。
→✖️
医師の配置に関係なく委員会は開催しなくてはならない。
第22回(令和1年)問題43
問題43 居宅療養管理指導について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 事業者は、通常の事業の実施地域内の交通費を受け取ることができる。
2 保険医療機関の指定を受けている病院は、居宅サービス事業者の指定があったものとみなされる。
3 薬剤師が行う居宅療養管理指導に当たっては、医師または歯科医師の指示がなくても、介護支援専門員に情報提供を行うことができる。
4 薬局の薬剤師が行う居宅療養管理指導は、医師または歯科医師の指示を受けて作成した薬学的管理指導計画に基づき実施する。
5 管理栄養士や歯科衛生士は、行うことができない。
回答
1 2 4
解説
1 事業者は、通常の事業の実施地域内の交通費を受け取ることができる。
→○
実施地域内でも交通費を受け取ることは可能である。
2 保険医療機関の指定を受けている病院は、居宅サービス事業者の指定があったものとみなされる。
→○
設問の通りでる。
3 薬剤師が行う居宅療養管理指導に当たっては、医師または歯科医師の指示がなくても、介護支援専門員に情報提供を行うことができる。
→✖️
薬剤師は医師又は歯科医師の指示の基で行う。
4 薬局の薬剤師が行う居宅療養管理指導は、医師または歯科医師の指示を受けて作成した薬学的管理指導計画に基づき実施する。
→○
設問の通りである。
5 管理栄養士や歯科衛生士は、行うことができない。
→✖️
管理栄養士は栄養指導、歯科衛生士は歯科衛生指導をすることができる。
第22回(令和1年)問題42
問題42 次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 在宅における家族に対する看取りの支援は、医師、看護師、介護支援専門員などが行う。
2 在宅では、臨終に際して家族のみで対応することもあり得る、家族に対する看取りの準備教育として、身体の変化、緊急時の連絡方法、死亡確認の方法、などが必要になる。
3 家族に在宅で看取る意向があるならば、後方支援の病院において家族が看取ることも可能であるという説明は行うべきではない。
4 診察中の患者が診察後24時間以内に当該診療に関連した疾病で死亡した場合には、改めて診断をすることなく死亡診断書を交付することができる。
5 死亡診断書に記載される死亡時刻は、生物学的な死亡時刻ではなく、医師が到着後に死亡を確認した時刻でなければならない。
回答
1 2 4
解説
1 在宅における家族に対する看取りの支援は、医師、看護師、介護支援専門員などが行う。
→○
設問の通り他職種で連携を図り行う。
2 在宅では、臨終に際して家族のみで対応することもあり得る、家族に対する看取りの準備教育として、身体の変化、緊急時の連絡方法、死亡確認の方法、などが必要になる。
→○
設問の通りである。
3 家族に在宅で看取る意向があるならば、後方支援の病院において家族が看取ることも可能であるという説明は行うべきではない。
→✖️
在宅で看取る場合は家族の協力は必要である。
4 診察中の患者が診察後24時間以内に当該診療に関連した疾病で死亡した場合には、改めて診断をすることなく死亡診断書を交付することができる。
→○
設問の通りである。
5 死亡診断書に記載される死亡時刻は、生物学的な死亡時刻ではなく、医師が到着後に死亡を確認した時刻でなければならない。
→✖️
死亡診断書に記載する時刻は生物学的な死亡時刻である。
第22回(令和1年)問題41
問題41 訪問看護について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 真皮を越える褥瘡の患者は、医療保険による訪問看護を週4回以上受けることができる。
2 介護保険による訪問看護利用者の疾患別分類では、神経系の疾患が最も多い。
4 指定訪問看護ステーションには、看護職員を常勤換算で2.5人以上置かなければならない。
5 利用者又は家族から電話等で看護に関する意見を求められた場合に常時連絡できる体制にあり、かつ、計画にない、緊急時の訪問を必要に応じて行う体制に ある場合には、緊急時訪問看護加算が算定できる。
回答1 4 5
解説
1 真皮を越える褥瘡の患者は、医療保険による訪問看護を週4回以上受けることができる。
→○
医療保険により訪問診療は原則週3回までだが特別訪問指示書があれば4回以上受けることは可能である。
2 介護保険による訪問看護利用者の疾患別分類では、神経系の疾患が最も多い。
→✖️
神経難病等は医療保険の対象になる。
→✖️
4 指定訪問看護ステーションには、看護職員を常勤換算で2.5人以上置かなければならない。
→○
設問の通りである。
5 利用者又は家族から電話等で看護に関する意見を求められた場合に常時連絡できる体制にあり、かつ、計画にない、緊急時の訪問を必要に応じて行う体制に ある場合には、緊急時訪問看護加算が算定できる。
→○
24時間対応できる体制等の要件を満たせば算定可能である。
第22回(令和1年)問題40
問題40 次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 がんの発症頻度は、年齢とともに高くなる傾向にある。
2 臨死期には、死前喘鳴みられることがあるが、首を横に向ける姿勢の工夫で軽減することもある。
3 臨死期には、顎だけで呼吸する下顎呼吸となる場合があるが、しばらくすると正常な呼吸に戻る。
4 呼吸困難や疼痛に対しては、投薬のほか、安楽な体位やマッサージなどで苦痛の緩和を図る。
5 高齢者のがんに対しては、侵襲性の高い手術療法は行うべきではない。
回答
1 2 4
解説
1 がんの発症頻度は、年齢とともに高くなる傾向にある。
→○
設問の通りである。
2 臨死期には、死前喘鳴みられることがあるが、首を横に向ける姿勢の工夫で軽減することもある。
→○
臨死期には安楽な姿勢にする方がよい。
3 臨死期には、顎だけで呼吸する下顎呼吸となる場合があるが、しばらくすると正常な呼吸に戻る。
→✖️
臨死期に近づくにつれ横隔膜の働きが鈍くなると肩や顎で呼吸をするようになるが徐々に下顎呼吸となるがその場合臨終が近くなっている。
4 呼吸困難や疼痛に対しては、投薬のほか、安楽な体位やマッサージなどで苦痛の緩和を図る。
→○
体位交換等で安楽な姿勢にする。
5 高齢者のがんに対しては、侵襲性の高い手術療法は行うべきではない。
→✖️
本人の希望や病状を考え検討する。