第23回(令和2年)問題24

問24、特別養護老人ホーム入所中のAさん(98歳、女性)は、食事摂取量が激減し、全身衰弱が進行している。発語も困難で、意思疎通も難しい。嘱託医の判断では、Aさんはターミナル期の状態であるとのことであった。Aさん及びその家族の入所時の意思は、「最期まで施設で暮らしたい」とのことであった。この場合の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 看護職員が作成した看取り介護計画があるため、施設介護計画は作成しない。
2 Aさんと家族の意向は明らかなので、改めて面接をせずに、介護支援専門員が単独でターミナル期の施設サービス計画を作成する。
3 看取りに対する家族の意思を確認するため、介護支援専門員がAさんの家族、嘱託医、生活相談員等との面談の日程調整を行う。
4 Aさんの意思を尊重し、最期まで介護職員が単独で看取りの介護を行った場合には、看取り介護加算を算定できる。
5 終末期の身体症状の変化や介護の状況等を記録し、医師、看護職員、介護職員、介護支援専門員等による情報の共有に努める。

 

回答

3 5

 

解説

1 看護職員が作成した看取り介護計画があるため、施設介護計画は作成しない。

→✖️

看取りに関係なく施設介護計画は作成しなくてはならない。


2 Aさんと家族の意向は明らかなので、改めて面接をせずに、介護支援専門員が単独でターミナル期の施設サービス計画を作成する。

→✖️

単独で計画を作成するのでなく改めて意向等を確認してから計画を作成する必要があり。


3 看取りに対する家族の意思を確認するため、介護支援専門員がAさんの家族、嘱託医、生活相談員等との面談の日程調整を行う。

→○

家族及び医師や専門職と話し合う。


4 Aさんの意思を尊重し、最期まで介護職員が単独で看取りの介護を行った場合には、看取り介護加算を算定できる。

→✖️

見取り介護加算には看護師による24時間の連絡体制は他専門職との協議による定期的な指針の見直しが必要であり要件を満たしていないため算定できない。


5 終末期の身体症状の変化や介護の状況等を記録し、医師、看護職員、介護職員、介護支援専門員等による情報の共有に努める。

 →○ 

終末期に関わらず身体症状の変化や介護の状況等の記録は必要であり専門職間で共有する。