第22回(令和1年)問題28

問題28 認知症について適切なものはどれか。2つ選べ。

1 中核症状には、記憶障害、見当識障害などがある。

2 BPSD(認知症の行動・心理症状)の悪化要因として最も多いのは、家族の不適切な対応である。

3 認知症患者の精神科病院への措置入院は、精神保健指定医ではない主治の医師による診断のみでも、緊急時においては可能である。

4 若年性認知症患者が入院による精神医療を必要とする場合には、自立支援医療の対象となる。

5 認知症初期集中支援チームは、認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を複数の専門職が訪問し、アセスメント、家族支援などの初期の支援を包括的、集中的に行う。

 

 

 

回答

1 5

 

 

解説

1 中核症状には、記憶障害、見当識障害などがある。

→○

他には注意障害、言語障害認知障害等がある。

 

2 BPSD(認知症の行動・心理症状)の悪化要因として最も多いのは、家族の不適切な対応である。

→✖️

最も多いのは薬剤による影響である。

 

3 認知症患者の精神科病院への措置入院は、精神保健指定医ではない主治の医師による診断のみでも、緊急時においては可能である。

→✖️

原則二人の精神保健指定医の診察によって必要がある場合、都道府県知事によって措置入院が行われる。緊急時は一人の精神保健指定医でも可能であるが入院時間は72時間以内。

 

4 若年性認知症患者が入院による精神医療を必要とする場合には、自立支援医療の対象となる。

→✖️

入院では対象にならず、通院であれば対象になる。

 

5 認知症初期集中支援チームは、認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を複数の専門職が訪問し、アセスメント、家族支援などの初期の支援を包括的、集中的に行う。

→○

設問の通りである。