第22回(令和1年)問題39

問題39 災害対応について適切なものはどれか。2つ選べ

1 福祉避難所の対象は、高齢者や障碍者など避難所生活において何らかの特別な配慮を必要とする者であり、その家族は含まない。

2 災害時においても、個人情報の観点から、要援護者の個人情報の提供及び共有は、行うことができない。

3 災害時の課題である生活不活発病は、活動低下により身体機能が低下した状態をいい、要介護者のみに生じる。

4 深部静脈血栓症/肺塞栓症エコノミークラス症候群)を予防するためには、定期的に体を動かし、十分に水分を摂るようにする。

5 人工呼吸器電源を必要とする医療機器使用者の停電時の対応については、平時より、主治の医師等と話し合い、対応を決めておく。

 

 

 

 

回答

4 5

 

 

 

解説

1 福祉避難所の対象は、高齢者や障碍者など避難所生活において何らかの特別な配慮を必要とする者であり、その家族は含まない。

→✖️

福祉避難所に運営にガイドラインには「家族まで含めて差し支えない」と明記されている。

 

2 災害時においても、個人情報の観点から、要援護者の個人情報の提供及び共有は、行うことができない。

→✖️

居宅サービスの運営基準には予め同意を得ていれば災害時等の必要時に共有してもよとされている。

 

3 災害時の課題である生活不活発病は、活動低下により身体機能が低下した状態をいい、要介護者のみに生じる。

→✖️

要介護者でなくても生じる可能性はある。

 

4 深部静脈血栓症/肺塞栓症エコノミークラス症候群)を予防するためには、定期的に体を動かし、十分に水分を摂るようにする。

→○

長時間同じ姿勢でいたり血流が悪くなる深部静脈血栓症/肺塞栓症エコノミークラス症候群)になるため定期的に体を動かしたりした方がよい。

 

5 人工呼吸器電源を必要とする医療機器使用者の停電時の対応については、平時より、主治の医師等と話し合い、対応を決めておく。

→○

設問の通りである。

 

第22回(令和1年)問題38

問題38 排泄について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 腹圧性尿失禁には、骨盤底筋訓練よりも膀胱訓練が有効である。

2 便失禁は、すべて医学的治療を要する。

3 ポータブルトイレについては、理学療法士等と連携し、日常生活動作に適合したものを選択する。

4 日常生活動作の低下による機能性失禁では、排泄に関する一連の日常生活動作の問題点を見極めることが重要である。

5 排便コントロールには、排便感覚を把握し、食生活や身体活動等を含めた生活リズムを整えることが大切である。

 

 

 

回答

3 4 5

 

 

解説

1 腹圧性尿失禁には、骨盤底筋訓練よりも膀胱訓練が有効である。

→✖️

腹圧性尿失禁は腹圧によって尿失禁をしてしまうため骨盤底筋訓練の方が有効である。

暴行訓練は切迫性尿失禁に有効。

 

2 便失禁は、すべて医学的治療を要する。

→✖️

生活環境と言った原因等もある為、医学的治療以外でも改善されることはある。

 

3 ポータブルトイレについては、理学療法士等と連携し、日常生活動作に適合したものを選択する。

→○

生活環境、身体機能に合わせて使用する。

 

4 日常生活動作の低下による機能性失禁では、排泄に関する一連の日常生活動作の問題点を見極めることが重要である。

→○

機能性失禁は排泄機能は正常であるが認知症等により排泄が困難な人のことである。

そのため一連の日常生活動作の問題点の見極めは重要である。

 

5 排便コントロールには、排便感覚を把握し、食生活や身体活動等を含めた生活リズムを整えることが大切である。

→○

設問の通りである。

 

第22回(令和1年)問題37

問題37 リハビリテーションについて適切なものはどれか。3つ選べ。

1 通所リハビリテーション計画は、主治の医師が作成しなければならない。

2 回復期リハビリテーションでは、機能回復、ADLの向上及び早期の社会復帰を目指す。

3 指定訪問リハビリテーションとは、病院、診療所、介護老人保健施設又は介護医療院から理学療法士作業療法士又は、言語聴覚士が居宅を訪問して行うリハビリテーションをいう。

4 変形性膝関節症の発症リスクは、減量をしたり、大腿四頭筋等の筋力を鍛えたりしても又、低下しない。

5 左片麻痺でみられる半側空間失認に対しては、失認空間に注意を向けるリハビリテーションを行う。

 

 

回答

2 3 5

 

 

 

解説

1 通所リハビリテーション計画は、主治の医師が作成しなければならない。

→✖️

医師ではなくても作業療法士理学療法士でもよい。

 

2 回復期リハビリテーションでは、機能回復、ADLの向上及び早期の社会復帰を目指す。

→○

設問の通りである。

 

3 指定訪問リハビリテーションとは、病院、診療所、介護老人保健施設又は介護医療院から理学療法士作業療法士又は、言語聴覚士が居宅を訪問して行うリハビリテーションをいう。

→○

設問の通りである。

 

4 変形性膝関節症の発症リスクは、減量をしたり、大腿四頭筋等の筋力を鍛えたりしても又、低下しない。

→✖️

変形性膝関節症は膝の関節軟骨がすり減ることによって生じます。

体重の減量や大腿四頭筋を鍛えることは膝への負荷を軽減できるため発症リスクを低下できる。

 

5 左片麻痺でみられる半側空間失認に対しては、失認空間に注意を向けるリハビリテーションを行う。

→○

失認側から話しかけたり注意を向けるリハビリを行う。

 

第22回(令和1年)問題36

問題36 高齢者の転倒について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 要介護高齢者が短期間に複数回転倒した場合には、再度転倒する可能性が高いため、総合的にアセスメントを行い、対策を検討する必要がある。

2 転倒を繰り返す介護施設入所者については、向精神薬などの薬物を用いて動けないように行動を制限する。

3 転倒により頭部を強く打った場合には、数時間様子をみて、意識障害などがなければ、それ以上の経過観察は要らない。

4 高齢の女性は、骨粗鬆症が多いので、転倒により骨折をおこしやすい。

5 夜間の排尿行動や不穏状態で転倒することが多い。

 

 

 

回答

1 4 5

 

 

解説

1 要介護高齢者が短期間に複数回転倒した場合には、再度転倒する可能性が高いため、総合的にアセスメントを行い、対策を検討する必要がある。

→○

高齢者は運動機能の低下や認知機能の低下等により再度転倒する可能性か高い為、予防する為のアセスメントは必要である。

 

2 転倒を繰り返す介護施設入所者については、向精神薬などの薬物を用いて動けないように行動を制限する。

→✖️

転倒を繰り返すからと行って向精神薬の服用をするのは適切ではない。

 

3 転倒により頭部を強く打った場合には、数時間様子をみて、意識障害などがなければ、それ以上の経過観察は要らない。

→✖️

予後に影響するためかかりつけ医や在宅医療関係としっかり連携して様子を継続的に観察する。

 

4 高齢の女性は、骨粗鬆症が多いので、転倒により骨折をおこしやすい。

→○

骨粗鬆症は骨折の要因の一つである。

 

5 夜間の排尿行動や不穏状態で転倒することが多い。

→○

設問の通りである。

 

第22回(令和1年)問題35

問題35 次の記述について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 自己腹膜灌流法(CAPD)による人口透析は、血液透析に比べて、通院回数が少なくて済む。

2 終末期にある者には、効果が期待できないため、リハビリテーションは実施されない。

3 気管切開をしている場合でも、スピーチカニューレの使用により発声は可能である。

4 慢性閉塞性肺疾患COPD)により呼吸機能が低下している場合でも、インフルエンザワクチンの接種は推奨される。

5 在宅酸素療法は、入院しなければ導入はできない。

 

 

 

回答

1 3 4

 

 

 

 

解説

1 自己腹膜灌流法(CAPD)による人口透析は、血液透析に比べて、通院回数が少なくて済む。

→○

自己腹膜灌流法は通院回数が少なく、食事制限も緩い。

 

2 終末期にある者には、効果が期待できないため、リハビリテーションは実施されない。

→✖️

医療と介護が連携してリハビリテーションを行うことも必要である。

 

3 気管切開をしている場合でも、スピーチカニューレの使用により発声は可能である。

→○

設問の通りである。

 

4 慢性閉塞性肺疾患COPD)により呼吸機能が低下している場合でも、インフルエンザワクチンの接種は推奨される。

→○

インフルエンザに罹患すると悪化することもあるため必要である。

 

5 在宅酸素療法は、入院しなければ導入はできない。

→✖️

短期間の入院をして導入するが必ずしも入院する必要はない。

 

第22回(令和1年)問題34

問題34 在宅医療について正しいものはどれか。2つ選べ。

1 インスリンの自己注射の効果は、体調不良時(シックデイ)には強く出ることもある。

2 悪性腫瘍のの疼痛管理のための麻薬の投与経路には、経口、経皮、経腸、注射がある。

3 人口透析を行っている場合には、シャント側で血圧測定を行う。

4 侵襲的陽圧換気法(IPPV)による人口呼吸は、マスクを装着して行われる。

5 酸素マスクによる在宅酸素療法は、鼻カニューレによるものに比べて、食事や会話がしやすいのが特徴である。

 

 

 

回答

1 2

 

 

解説

1 インスリンの自己注射の効果は、体調不良時(シックデイ)には強く出ることもある。

→○

感染症等の体調不良時には強く出る。

 

2 悪性腫瘍のの疼痛管理のための麻薬の投与経路には、経口、経皮、経腸、注射がある。

→○

設問の通りである。

 

3 人口透析を行っている場合には、シャント側で血圧測定を行う。

→✖️

シャントの圧迫を防ぐため反対側で行う。

 

4 侵襲的陽圧換気法(IPPV)による人口呼吸は、マスクを装着して行われる。

→✖️

侵襲的陽圧換気法は気管切開によって行う。

 

5 酸素マスクによる在宅酸素療法は、鼻カニューレによるものに比べて、食事や会話がしやすいのが特徴である。

→✖️

食事や会話がしやすいのは鼻カニューレである。

 

第22回(令和1年)問題33

問題33 次の記述について正しいものはどれか。2つ選べ。

1 胃ろうがある場合には、原則として、入浴は禁止されている。

2 終末期においては、嚥下機能が低下して肺炎を起こしやすいので、口腔ケアは行わない。

3 膀胱留置カテーテル使用中は尿路感染を予防するため、毎日膀胱洗浄を行う。

4 糖尿病の内服治療をしている者では、インスリン注射をしていなくても、低血糖の症状に留意する必要がある。

認知症治療薬には、錠剤以外にも経皮吸収型などがあり、経口内服が困難な高齢者でも使用が可能である。

 

 

 

 

回答

4 5

 

 

 

解説

1 胃ろうがある場合には、原則として、入浴は禁止されている。

→✖️

入浴は可能であり、医師の説明を聞く。

 

2 終末期においては、嚥下機能が低下して肺炎を起こしやすいので、口腔ケアは行わない。

→✖️

嚥下機能が低下していると残渣物での誤嚥もある為、口腔ケアは行う。

 

3 膀胱留置カテーテル使用中は尿路感染を予防するため、毎日膀胱洗浄を行う。

→✖️

尿路感染予防のため清潔保持は重要であるが膀胱洗浄ではなく陰部洗浄でよい。

 

4 糖尿病の内服治療をしている者では、インスリン注射をしていなくても、低血糖の症状に留意する必要がある。

→○

血糖値降下薬もあるので注意する。

 

認知症治療薬には、錠剤以外にも経皮吸収型などがあり、経口内服が困難な高齢者でも使用が可能である。

→○

リバスタッチ等がある。