第22回(令和1年)問題26

問題26 高齢者に多い症状・疾患について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 加齢黄斑変性症では、進行すると視力が失われる恐れがある。

2 高齢者のめまいは、内耳の障害のほか、血圧のコントロール不良、脳腫瘍などが原因となることがある。

3 高齢者の難聴では、感音性難聴が多い。

4 心房細動では、心内で形成された血栓による脳梗塞は発症しない。

5 服用する薬剤数が多くても、副作用のリスクは増大しない。

 

 

 

回答

1 2 3

 

 

 

解説

1 加齢黄斑変性症では、進行すると視力が失われる恐れがある。

→○

加齢黄斑変性症とは加齢により網膜の中心の黄色の部分が萎縮、変性する疾患であり、最初は視野の中心に歪みが生じて徐々に中心暗転、視力低下となる。

 

2 高齢者のめまいは、内耳の障害のほか、血圧のコントロール不良、脳腫瘍などが原因となることがある。

→○

設問の通りである。

 

3 高齢者の難聴では、感音性難聴が多い。

→○

音を感じる部分に障害が生じるのが感音性難聴であり、高齢者に多く見られる。

 

4 心房細動では、心内で形成された血栓による脳梗塞は発症しない。

→✖️

心房細動では心房が規則正しく収縮できず左心房に血栓が生じやすくなり、これが剥がれ血液に流され脳内の血管で詰まると脳梗塞が発症する。

 

5 服用する薬剤数が多くても、副作用のリスクは増大しない。

→✖️

服薬数が多くても副作用のリスクは増える。